まなび場ブログ

若い人たちとの対話

2021-01-01から1年間の記事一覧

「期待に応えられなかった」

若者たちがこんな話をしていた。 「(うまくいかないことがあって)ずっと落ち込んでいた。親とも友人とも先生とも話をせず引きこもっていた。期待していてくれたのに、期待に応えられなかったから、合わす顔がないと思って」 「え?親はそんなことより子ど…

「自分に厳しくあたっています」

「自分に厳しいか」というお題で中学生達と話し合っていると、 「自分の行動には甘いです。努力したくありません!でも、心の中では、いつも自分に厳しくあたっています。心の中だけですけど」と冗談ぽく笑って言う人がいた。努力しないけど、そんな自分を責…

気持ちはどうでもいい?

若者達がこんな話し合いをしていた。 「やりたくないことがあるとき、どうする?」 「やりたくないことは、やらないなあ」 「学校に関することなら、やる」 「やりたいとかやりたくないとか、そんなこと考えたことなかった」 … やりたいともやりたくないとも…

「本の中には私はいないよ」

ある母親がこんな話をしてくれた。 思春期の娘が様々な困難から生きづらくなり、身動きが取れなくなっていった。母親は、いろんな人に相談したり、さまざまな会に参加してみたり、本を手当たり次第に読んだりしていた。そんな時、「お母さん、本の中に私はい…

「楽しいって分かんない」

若者が集まっていろいろ話し合っていたとき、こんな会話になった。 A 「楽しいってわかんない。トランプやってても楽しいって思わない。勝ったら嬉しい。」 B「わかるわかる。ゲームとかも達成感だよね。」 A「うん。やってる途中楽しいかっていうと...。」 …

「手軽な成功体験」

ゲームの魅力について意見を聞いてみたら、それなりにゲームと親しんできた若者がこんなことを話してくれた。 「ゲームは、手軽で確実に成功体験が得られますからね。現実だったら、A、B、…Zと手順を踏んでいかないと得られないものが、ゲームの中では、簡略…

問いを育てる

「大学で何を学びたいか聞いてみたら、自分はこれを学びたい、と言える生徒が多くて、意外でした」と、若手の高校教師が話してくれた。”意外“というのは、日頃のやりとりからは、高校生達が、何かに対して強い興味を持って自分で勉強したり考えたりしている…

「聞いても、答えてくれない」

「(思春期の)子どもに何を考えているか聞いても、答えてくれない」という声に対して、同じ親の立場から、「子どもが答えてくれないのは、子どものために聞いているようでいて、自分(親)が安心するために聞いているからじゃないかな」という人がいた。そ…

“中和してくれる人”

ある高校生が語ってくれた話。 「球技大会で、サッカーに出たんだけど。ゴール前で、わざとキーパーのまん前にボールを蹴ってしまった。勝ちたいという気持ちもあったんだけど、そうしちゃったんだよね。球技大会のゴールキーパーって、サッカーうまくない子…

「やればできる」?

「『やればできる』って言ってくる人いるけど、やってもできないんですけど」 「あの言葉、ホントに意味わからん」 中学生達がこんな会話をしていた。うーん。 僕も、「やればできるのに」と思うことはある。それは、子どもに数学を教えてみて、その人がきち…

我“慢”

子どもは、我慢することを常に求められる。確かに、我慢がきかないと社会生活が難しいことがある。でも、我慢ばかりしていると、その人の生き生きしたものが失われることもある。 我慢についていろいろ考えていたとき、新聞のエッセー*1で、我慢という言葉は…

納得できなくてもよい?

ある中学生が、納得できない校則について疑問を言ったら、「信号は守らないといけないでしょう、それと同じ」と先生に説明されたと言う。信号を守らないと危険や混乱が生じることは誰でも納得できるから、納得できない校則を守ることとは全く話が違うのだが……